医療事務の仕事内容とは?1日の流れややりがいを紹介

2023/03/31

医療事務は安定したニーズがありながら、経験の有無や年齢に関係なく働けます。また、ワークライフバランスも取りやすいため、特に女性からの人気が高い仕事です。しかし、興味はあるものの、仕事内容や流れがイメージできず、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、医療事務の仕事内容について詳しく解説していきます。

医療事務の仕事内容

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で事務処理や経理を行う仕事です。受付や会計、医師や看護師のサポートなど幅広い業務をこなします。それでは、医療事務の仕事内容を3つに分け、それぞれを詳しくみていきましょう。

受付窓口業務

まずはメインとなる受付窓口での業務です。「病院の顔」として、患者さんとのやり取りや電話応対をします。初めて来院した方には問診票を記入してもらったり、カルテを作成したりします。

再診の方であれば、既存のカルテの準備や、保険に変更がないかのチェックが必要です。カルテは医師が診療内容などを記入しますが、氏名などの基本情報は医療事務が入力します。

また、診療を終えた患者さんへの会計業務もあります。カルテにある診療内容をみて、医療費を精算しなければなりません。しかし計算はコンピュータに入力すれば自動で行われるため、計算が苦手でも心配ないでしょう。

会計では、領収書や費用の明細書、処方箋なども手渡します。患者さんの待ち時間が少なくなるよう、スピードと正確さが求められます。

レセプト業務

多くの患者さんは保険証の提示により、医療費の一部を負担しています。医療機関は審査機関を通して、健康保険組合などの保険者に残りの医療費を請求しなければなりません。このときに提出する書類を、レセプト(診療報酬明細書)と呼びます。

レセプトの作成には、正しくカルテを読み取り、診療報酬点数を正確に算出する必要があります。医療事務の専門性が求められる重要な場面といえるでしょう。レセプト業務は、一般的に月ごとに行われます。当月分のレセプトは、翌月の10日までに請求しなければなりません。そのため、月末から月初めはレセプトの内容確認に追われることが多くなります。

クラーク業務

クラーク業務は入退院の手続きや費用の説明など、患者と医療スタッフをつなぐ業務を指します。大規模な病院で行われることが多い仕事です。業務は大きく2つに分けられます。

1つ目が、外来クラークです。初診・再診の受付と異なり、診療科ごとに設けられた受付での業務です。カルテ整理や検査データの準備、検査の案内をします。

2つ目が、病棟クラークです。入退院に関わる業務がメインとなります。患者へ費用の説明をしたり、治療費が高額の場合は、高額療養費制度など利用できる制度を案内したりします。また食事の伝票管理なども、業務の一部です。病棟クラークは、ナースステーションでの業務が多くなります。

医療事務のやりがいは?

医療事務は業務内容や専門知識など覚えることが多く、負担に感じる人も多くいます。また患者さんとのコミュニケーションも、常に配慮しなければなりません。受診する人の多くは、心身の不調から不安や焦りなどを抱いています。患者の気持ちに寄り添い、安心してもらえる対応が必要です。しかし、大変な面がある分、やりがいを感じられる仕事でもあります。

人の役に立てる

医療事務は、特に患者とのやり取りが多い仕事です。患者さんから「ありがとう」と、言葉をかけてもらえることよくあります。直接的に誰かの役に立っているという実感を得られるのは、医療事務を含む医療従事者の特有のやりがいかもしれません。

また、医療機関は、社会インフラともいえる存在です。社会に不可欠なサービスに携れるのも、やりがいを感じやすい要素といえるでしょう。

専門知識が身につく

幅広い業務を覚えることは大変ですが、専門性を得られることはメリットでもあります。医療事務では、診療報酬点数の計算やカルテの見方、病名や治療内容などさまざまな知識が身につきます。

身につけた知識は仕事ではもちろん、日常生活に役立つものもあります。医療知識があれば、急な病気や事故に対しても、冷静に対処でき、周囲の役に立てるでしょう。

キャリアアップできる

医療事務には関連する資格も多く存在します。資格はいずれも民間のものですが、取得すれば信頼も高まり、アピールポイントにもなるでしょう。チームリーダーやチーフなどの役職に就くチャンスも広がります。

また、勤務先により異なりますが、勤続3年ごろから給与が上がる職場もあります。経験を積んだり資格を取得したりすれば、確実なキャリアアップが目指せるのも、医療事務の魅力です。

勤務先が豊富

やりがいとは少し異なりますが、勤務先が豊富なのも医療事務のメリットです。医療機関は全国にあるため、生活拠点が変わっても職場に困りません。また、意外にも勤務先の種類が多く、それぞれに特徴があります。業務の特徴を知り、自身に合う職場を探してみるのもよいでしょう。以下が代表的な勤務先の例です。

・総合病院、クリニック
・歯科医院
・調剤薬局
・訪問看護ステーション
・救急診療施設

医療事務の経験や知識があれば、活躍の場を大きく広げられるのも医療事務ならではかもしれません。

医療事務の1日の流れ

ここでは医療事務の仕事の流れをみていきます。実際に自分が働いている姿をイメージしてみましょう。

開院前

着替えを済ませ、レジ準備や清掃、予約状況のチェックなどをします。またカルテの準備をしたり、朝礼での共有事項を確認したりすることもあります。患者さんをスムーズに受け入れるための環境を整えておくことが大切です。

午前診療

開院すると、受付窓口での業務に入ります。患者さんが次々と来院するため、迅速かつ丁寧に対応していきます。保険証や診察券の確認、初診の場合はカルテを作成します。加えて診察室への案内や、電話応対もこなしていきます。午

前は予約検査が多いのも特徴です。患者さんが持参した受診表などを預かったり、必要に応じて着替えの案内をしたりします。午前中に受付をした患者さんが、すべて会計を終えると昼休みへ入ります。

昼休み

多くの医療機関は午前と午後の診療時間が分かれています。午前診療の患者さんが多いと、時間が押してゆっくりと休憩が取れないこともあるので注意しましょう。また、午後診療に向けて、準備をしっかりとしておくことも大切です。トラブルが発生した場合、冷静に対処できます。

午後診療

基本的には午前診療と同じように業務をこなしていきます。手が空いているときには、翌日の準備も済ませることもあります。また、午後は業者と連絡を取ることが多い時間帯です。外部機関での検査の依頼や、物品の補充・注文などを行います。

閉院後

すべての患者が診療を終えると、閉院の作業に入ります。レジ締めや清掃、翌日の予約確認や準備などを済ませます。時には、ミーティングが入ることもあります。

また、レセプト業務があるときは、1~2時間程度の残業が発生することも多いでしょう。レセプトは毎月10日までにまとめて提出することが多いため、月の変わり目は忙しくなります。

まとめ

専門知識をもち、やりがいをもって働けるのが医療事務です。仕事内容を理解し、働く姿がイメージできると挑戦しやすくなるのではないでしょうか。資格や経験がなくても、働ける職場も多くあります。興味がある方は、まず応募してみてください。

また、資格を取れば、就職もより有利になります。いきなり応募するのは不安という方は、資格取得を目指してみるのもおすすめです。

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